
環境問題が声高に謳われている昨今、産業界でも資源循環型経済システムの構築が進められています。パチンコ業界でも2001年に「資源有効利用促進法(改正リサイクル法)」が制定され、遊技台における廃棄物発生の抑制や再利用の取り組みが行われるようになりました。そのなかで、私どもユーコーリプロの設立は1992年。ちょうど廃棄台の不法投棄が社会問題化した時期だったのですが、業界の先陣を切ったことはもちろん、法の制定よりも早く「遊技台リサイクル事業」をスタートさせたことは大きな意味があったと思います。
現在、埼玉(東日本工場)と北九州(西日本工場)に工場を構え、廃棄台を手分解して、リユースできる部品の回収をしたり、再資源化が可能な部品は破砕や選別を繰り返し行いながら、金属や木材、プラスチックなどに分別し、資源を回収しています。これをマテリアルリサイクルといいますが、弊社が行っているマテリアルリサイクル率は行政が求める数字を大幅にクリアして、台重量比の約96パーセント。廃棄ゼロのパーフェクトなリサイクルをめざして、ほかの業種と技術提携などを行いながら日々進化しております。

パチンコ・パチスロ機器の年間販売台数が420万台から460万台と言われているなかで、きちんと機歴が残っているのは約200万台。そのほかは、一部中古品として倉庫などに眠っているものもあれば、まだまだ不法投棄やリサイクルビジネスという名の海外流出が行われていることは否めません。そこで、廃棄台を適正に処理して、資源として再生することを目的としている弊社では、2006年7月から日本遊技機工業組合とタイアップして「液晶付遊技機買取システム」を実施しています。これにより、全国から廃棄台を集め、回収率を飛躍的にあげたことはもちろ ん、業界全体にリサイクルという概念を認識させた功績は大きいと自負しております。
弊社における現在の廃棄台処理の国内シェアは約50パーセント。2006年4月に東日本工場を新設したこともあり、東日本工場で140万台、西日本工場で200万台、 合計340万台という業界トップを誇る年間処理能力で全国をカバーしています。

現在のユーコーリプロは廃棄台処理の会社ではありますが、今後のめざす方向性としては、製造メーカーへのリデュースの推進提案や分別回収した素材をいかにリユースして蘇生させるか、循環型社会の一役として製造会社的な役割を担っていくようになると思うのです。それはパチンコ業界という枠を超えて、社会へ。そして、世界へという流れで、リサイクル事業を通してグローバルに対応していくことが、今後の生き残る道であり、ビジネスチャンスでもあると思うのです。めざすのは「オールリユース」の社会。それは我々の高度な再生技術を駆使してこそ、実現できるものだと確信しているのです。
ただ現在、部品を部品としてパチンコ業界でリユースできているものは、全体の4パーセントしかありません。しかし、なかにはパチンコ業界以外の分野で成り立っていく素材も当然あるでしょうし、その提案を我々が行ったり、あるいはメー カーとタイアップしていくことで生きてくるものもあるでしょう。きっとそれこそ社会が求めている進むべき道であり、ひいてはその行いが地球に優しいことになるのだと思います。
これまでには私どもの素材、例えばモーターやスイッチ、スピーカーなどが海外の安い家電などに、生かされている実績もございます。“もう一度、何かに使えないか!”という発想とアイデアこそが、今後処理会社から製造会社へ飛躍するキーだと思っています。