ユーコーラッキーグループ70th ありがとう70周年〜笑顔と元気の創造〜

座談会 後編

Theme 04!!

今後の目標・ビジョンについて

ユーコーで働く女性スタッフの平均年齢向上

後半戦がスタートしますが、ここからは皆さんの今後の目標や、自分が会社をこんな風に変えていきたいと
いった10年・20年先を見据えた将来のビジョンを順番に伺えればと思います。

私は全く業態の違う会社から入社して4年目になります。仕事をしていて1番やりがいを感じるのは
任せてくれること・挑戦させてくれるところです。前職と比較して強く感じるのですが、能力を発揮できる機会を
与えてくれて自分もその期待に応えようと頑張ることで成長出来ている
のを実感します。
もちろん与えてもらうのを待つだけでなく自分で仕事を探しにいかないといけませんし大変なこともありますが、
充実感はあります。

今後の目標としては、個人としても会社としても挑戦し続ける姿勢は失いたくないです。
何事も挑戦し続けたいと思っています。消費者のニーズが多様化し時代はどんどん変化していますが
それに合わせるだけでなく、先取りするというか新しいニーズを生み出していくようにしたいです。
もう一つ、その地域でNo.1になることに拘りを持っていきたいです。No.1とNo.2の間にある差というのは
思っている以上に大きいものですし、どんな事業であっても1番を目指すことに執着心を持ってやっていくべきだと思います。

カウンターマネージャーの立場にある自分が常に意識していることは女性が働き甲斐を持って活躍できる職場を作っていきたいと考えています。 カウンターマネージャーはまだ3つのブロックにしか配置されていないので、全ブロックに配置するようにして将来的にはもっと上の役職も作っていければと思います。
ワゴンサービスやカウンターはもちろんですが、女性ならではの視点を活かしてチャレンジしていくことで
会社にいろんな利益を生み出していきたいです。

会社の評価制度も変わってきて高卒・大卒の区別なく実力主義で昇進していくようになってきました。
これからも全員にチャンスのある会社であって欲しいし、同時に私達も常に前向きな姿勢で仕事に取り組んでいく気持ちを持ち続けたいです。

ユーコーで働く女性の平均年齢を上げていきたいとずっと思っています。
終身雇用というか男性女性に関係なくしっかり老後のプランまで見据えて働いていける職場作りを
していきたいです。現状ではまだまだ女性の平均年齢は上がってきていないけれど、店舗限定社員の仕組みを
導入するなど様々な取り組みに着手していきます。
働く場所をきちんと守っていくのも会社として大切なことだと思っています。

ゴルフ事業に携わるようになって、現在営業企画という仕事をさせて頂いていますがコンペの管理であったり 様々な場面で責任と権限を与えてもらっていることに感謝しています。目指す姿としては、 スタッフ全員が
セヴンヒルズで働くことに誇りを持ってお客様により良いサービスを提供することに努力
し、
みんなで売上やお客様の支持を取りにいきたいです。
少し脱線するかもしれませんが、パチンコ店で働いていた時は、お客様を増やすためにマネージャーから
アルバイトまで店舗全員が同じベクトルで仕事をしていてそれが当たり前と感じていました。
けれども他の事業で仕事をするようになって当たり前と思っていたことの偉大さとか難しさを痛感しています。
自分が今まで経験してきた、全員が同じベクトルを向いて取り組んだ時のパワーや成果の大きさ
スタッフに伝えながら一致団結してお客様を増やしていきたいと思います。

役職が上がるにつれて思うことですけど、自分の部下が安心して働ける会社にしたいです。そのためには店舗を 預かる立場としてはまず売上を取ってこなくてはいけないと思いますし、厳しい競争に勝ち抜くためにも
スタッフ全員が存分に力を発揮できる職場環境作りが大切だと考えています。
後はこのユーコーという会社を社会的にもっと価値のある会社にしたいです。会社は顧客があって成り立つもの ですので、顧客の求める価値に拘っていきたいと思います。出玉だけでなく、それ以外のところの価値を
見出せる会社にしてしっかりと社会での評価を得たいです。現在業界が様々な規制や遊技台の
スペックダウンなどで、マイナスなイメージが付きやすくなっていると思います。だからこそ会社には明確な
ビジョンや明るい展望を提示して頂きたいですし、その目標に向かって前向きに楽しく仕事をしていくという
誠実さが会社にも従業員にも求められるのではないでしょうか。

当たり前のことを誠実に続けることは本当に大事だと思う。リプロの様々な改革に携わった時も感じたんだけど、まずは「ちゃんとしよう」って。 誠実であることを忘れないでちゃんとすれば、大抵のことは良い方向に
進んで行くと思っています。

スタッフが誇りを持って働き成長していける場所

リプロはドラスティックな変化の波を起こして頂きました。それまでも自分達の手で変えたい思いはあったのですが、なかなか実現させることができなかったというのが正直なところです。
社長から「リプロは今後こんな形にしていきます」というお話があって一気に変わっていきました。本来ならば
もっと穏やかな方法もあったのかもしれませんが、まずは大きく変えることからスタートした感じです。

リプロは何十年も変わらなくて、結果ジリ貧であっぷあっぷになっていたのではないかな。
今までやってきたことを否定して思い切って変えてみたら全然違う数字が出始めたのが現実です。

名古屋のデポの件に関してもそうですけど、一番変わったと思うのはスピード感です。普段の業務や物事の
判断もスピーディーになりました。もちろん変わることに関して混乱などもありましたが、
いろんなことが動き始めて期待感があふれています。

自分の目標はリプロをもう一度シェアNo.1にしたいです。トップを獲るためには攻めないといけませんので、
リプロの良い面であるアットホームなところを残しながら強く攻める面も持ち合わせた会社にしたいです。

私は半水盧が持つ雰囲気や建物やお料理が大好きで、非常に高いポテンシャルを持つステージで働けることにいつも喜びを感じています。 自分達が働く企業や場所が好きであるというのはとても大切なことでは
ないでしょうか。半水盧だけでなく素晴らしい旅館は多数あります。その中でお客様に選ばれて喜んで頂くには
何が必要かと考えたら、やはりスタッフだと思います。スタッフが誇りを持って働き、なおかつ日々成長しながら
営業していける場所
でありたいと思っています。

「半水盧」や「うるふ」がグループ企業になって考えることがあります。パチンコ店はリピーターの頻度が
高いのですが、うるふは客単価が1万円くらい、半水盧はお2人様1泊10万円からとなり
次にいらっしゃるのはずいぶん先です。お客様との距離感をどんな意識で保っているんですか。

まずお泊りに来て頂いた際にご利用動機をしっかりと伺います。お客様の情報を50項目ほど書き込む
顧客シートがあり、それを管理システムの中に入力してデータを集めていきます。例えば来年は金婚式だと
分かれば、アプローチの方法がわかるということです。初めてのご宿泊では精一杯のおもてなしで感動して頂く。
大切なのは二度目に来て頂いた時です。一度目と同じことをしても感動が薄れてしまいますので、
データを活かしながら更に一歩踏み込んだサービスを提供できるかを大切にしています。
パチンコ店も旅館もお客様の要望に応えながら支持を増やして成り立ってきたという点では同じだと
思うんです。現状に満足しないでお客様が求めている物を発掘というか新規開拓していく気持ちを
常に忘れずにいたいです。

まずは自分達が笑顔と元気を体現する

自分もチャレンジする気持ちを忘れないのと同時に、強くありたい、攻める気持ちを失いたくないという思いを営業しながら常に抱いています。 今の売上をキープしようと思ってもキープできないじゃないですか。競合店も頑張っているし削られていくので。自分の理想としては
一店舗当たりの設置台数を増やしたいです。今後勝ち残っていくには800台規模の店舗でないとなかなか
競争しにくいのではないかと感じています。もちろん新規で大型店舗を開けるのかとか増床していくのかなど
タイミングも含めていろんな判断が必要ですが、自分達はそのタイミングに乗っかっていけるように
営業の分析や接客の向上などの準備をしっかりしておく必要性を感じています。現場も常に攻める気持ちで
強くならないといけないですね。新しい土地でグランドオープンをしたら、ユーコーのことを知らないお客様に
さあ見て下さいっていうわけじゃないですか。
それをしっかりやり切れる準備をして、将来的には勝ち残っていける
体制を作り上げたいです。戦闘力を上げたいです。

随分好戦的ですね。若い世代はライバルから仲間意識に変わってきているという意見が出ていたと思いますが?

戦っていく中で人は育っていくのかなと。自分もそうやって育ててもらった経緯もありますし。
仲間でもチームでもいいんです。競合他社に上回るものを自分達で作り上げたいという思いが強いです。

久保部長が先頭に立って原点回帰として接客の見直しを図るなどの動きが生まれてきたのも、自分達で何かを
作り出したいという思いから来ているのですか。

お客様の選ぶ目が厳しくなってきたというのもありますが、自分としては迫ってきている遊技機の規則改正を チャンスとして捉えられないかと考えているんです。遊技台のスペックが下がることで、お客様の投資金額も 減って遊びやすくなるはずですし、店舗に滞在される時間も増えると思います。同時に来店頻度や回数も
変わってくるでしょうし、リピーターのお客様をどれだけ増やせるかが大切になってきます。
そのような時代を迎えるにあたって、今私達は「笑顔と元気の創造」を掲げて営業していますが、お客様の目に
どのように映っているんだろうと思いました。お客様の動きとして、ユーコーの店舗・競合店A・競合店Bを廻って
一番元気なのはあの店舗だとはなりません。 まずは自分達が笑顔と元気を体現するんだという意識を持って
挑戦していく気持ちが大切で、それをみんなで継続することでお客様の評価は後から付いてくるものだと
思っています。 今からある未来が怖いというのではなく、競合他社がそこに向かって普通に進んで行く間に
自分達は先んじて仕上げて勝負にいきたい
という気持ちがあります。

接客やサービスの評価って本当に難しいと思います。自店のスタッフを見てて思うんですが、接客は特別良くも ないし特別悪くもない、普通ですね。常連のお客様で成り立っているお店ですが、スタッフの常連のお客様への コミュニケーションの取り方を見てると抜群に良いです。その部分だけでは自分が前に勤務していた店舗より
レベルが高いと思います。でもトータルで見るとまだまだ改善すべき点は多々ありますし、スタッフの
個々のレベルに大きな差があるのは多くの店舗に共通する課題
だと思います。でも久保部長が話された通り、
周りの評価を気にしすぎるよりもまずは自分達が自信を持ってやりきることが必要だと思います。

先程の自分が働く会社や職場が好きだという成瀬さんのお話には凄く共感を覚えました。時代の移り変わりと共に
働き方や働くことについての考え方が変わってきているのは事実ですが同時にやりがいを持って働きたいとか
職場で必要とされたいという意識も高いと思います。
私達指導する側もスタッフに頑張って仕事をしていこうと
伝えるだけでなく、その仕事の目的や意図を説明する時間をもっと増やさなければいけないと思います。
仕事や職場に対する愛着を持つスタッフを増やしていきたいです。
今後の目標としては、スタッフが楽しく働ける環境を作っていくことに拘っていきたいです。ユーコーには、
店舗に配属された新入社員をフォローしていくブラザーシスター制度がありますが、ものすごく効果があるし
離職率の低減にもつながっていると思います。対象を新入社員だけでなくもっと範囲を広げるなど、現存する
仕組みを有意義に活用していくことにも力を入れていきたいです。

私自身の目標をお伝えすると、全ての従業員が「私はユーコーグループで働いているんだ」と誇れる会社
していきたいと考えています。外部の方がユーコーグループを見た時に「羨ましい」と思われる会社になりたい。
何を誇れるかは人それぞれの価値観がありますが、自分としては「力がある会社」つまり「売上を持ってこれる
会社」になることが大事だと思います。その力があれば実現できることや守れるものがたくさんあるのでは
ないでしょうか。人間の根本は欲だと思っていますので、欲を満たせる会社であり続けたいです。

大切な仕事は戦える環境を作ること

参加者のみなさんにいろんなお話を伺ってきましたが、最後に社長・副社長か何か要望や伝えたいことがあればお聞かせ下さい。

要望というと難しいけれど、根本的な問題としてパチンコ業界だけ見ていてもどうしようもないということは
いつも感じています。この業界が異質だと思うのは、業界の人は業界のことしか見えていないというのが
あるところ。商売として共通していることにもっと目を配っておくべきではないかと。
例えば新しく大型のショッピングセンターができたとしても、パチンコ業界の人は全然気にしてなかったり
します。接客やサービスに関しては気にしているようですが、他の業界の情報収集という点で自らを
ブラックボックス化している
のでもうちょっといろんなところを見て参考にしてほしいです。
同業他社が何かこういうことをやっているねと真似したとしても、もうそれは終わっている話です。
どこかで新しいものを作っていくためには、他の業界も参考にしていく姿勢が必要なんじゃないかと思います。

ユーコーグループは特にこの10年で本当に大きく変わってきたとみんなの話を聞いていて実感しました。
でもこれが正解じゃないと思います。これからも新陳代謝を繰り返しながら変わり続けないと会社は
成長していかないと思う。この機会にみんなに話しておきたいのは、僕はだんだん変わらなくなってきているし、
このままで行くとうちの会社はやばいよということです。
今までずっと変化を促してきたけれど、そろそろ
僕の役目ではないのかなと感じています。一旦立ち止まってみて、社員ひとり一人の力で変えていけるのかを
見てみたい気持ちがあります。入社式でいつも話す通り、ユーコーは新入社員を中心とした若い人間の力で変化を
起こして作ってきた会社です。
だからこれからもその子たちがいろんな思いをぶつけて変えていく会社にすれば
いいじゃないと思っています。
もう一つ世間で忖度の話題が盛り上がったけれども、僕の場合「社長はどんな風に考えているかな」といった
気遣いは一切要りません。
久保部長とかは何度も経験していると思うけど「社長どう思いますか?」って聞きに
来たら「お前はどう思うの?」って必ず返す。「自分はこう思うんですけど」となったら「もうそれで
いいんじゃない」っていうふうに。 厳しい言い方をすると僕に気を遣って自分のやりたいことを
変えるのであれば、お前のやりたいっていう想いはそのレベルなんだろって思っています。
自分の想いがあるなら言えばいいし、戦えばいい。
僕の大切な仕事は戦える環境を作ること。それが変わっていくことのベースになるし、
会社の成長につながるといつも思っています。

10年前に実施した、60周年を記念した社長と副社長の対談を読み返して今回の座談会に参加しましたが、 この10年間でユーコーグループは事業内容や組織も大きく変化し、会社や従業員がそれぞれ追求するもののレベルが格段に高くなっているのを実感しました。また、社長・副社長だけでなくグループの事業を代表する多くの方が参加して座談会が行えたことも成長の証ではないかと思います。
本当に貴重なご意見を頂きありがとうございました。